江別市青少年のための市民会議事業方針

 

 当会は、青少年の健全育成を目指す市民活動団体として昭和55年に発足し、その実践活動を継続してまいりました。この間、多数の団体、個人からの支援、協力をいただきながら現在に至っておりますが、昨今の国内外の社会、経済状況は刻々と変化する状況にあります。
 こうした流れとともに、青少年をとりまく社会環境、生活環境は大きな変貌をとげ、心や体に負担がかからない「無重力状態」とされており、青少年の健全育成にとって深刻な状態となっています。
 したがって、青少年の健全育成活動においては、時代の流れを見極め、流れの先を見据えた事業を市民ぐるみで取り組む姿勢が求められています。
 育成の基本は、“地域の青少年は地域で育成する”ことを基盤とします。青少年が自ら考え行動し、それを市民ぐるみで協力、支援することにより、青少年が責任感や達成感を持ち、地域や家庭での存在感を感じるなど、自分を見つめることが重要です。
 そのため、家庭・学校・地域・各団体・市教委・江別市が手を結び合い、力を発揮しあって活動を進めるため、当会内に総務部会と活動部会を編成し、市民に見える組織づくりと活動、そして市民が自主的に参画できる体制づくりを推し進めていきます。

 (1) 青少年活動隊の組織拡大と充実
 青少年自らがその生活や環境を見つめ直し自ら活動し、自覚を深めていくというねらいのもとに、当会の呼びかけから平成15年に活動を開始した江別地区の「高砂町青少年活動隊」は今年で16年目を迎え、自治会役員の方々のご支援、ご協力を得ながら「夏休みラジオ体操や盆踊りのリーダー」、「JR駅周辺のごみ拾い」、子ども・若者育成支援促進法及び子ども・若者ビジョンに基づく「子ども・若者支援強調月間街頭啓発」などの取り組みを実践しています。
 しかしながら他の地域は活動隊の編成には至っておらず、既存活動隊の取り組みを広く市民にPRして、各地区自治会及び育成会組織等への活動隊編成に向けた気運の醸成を促します。

 (2) 「青少年健全育成標語」及び「青少年善行賞」の募集と表彰
 “青少年の健全育成のために青少年自らが取り組む指針”となる標語や活動に対して顕彰し、青少年の健全育成活動の活性化と促進を図ります。
 「青少年健全育成標語」では、標語の作成、出展を通して、小中学生が健全な生活を過ごすための意識の向上を図ることを目的としております。
 「青少年善行賞」では、模範となるボランティア活動を行い地域に貢献する青少年を賞することで、社会参画に対する意識を高めようとするものです。

 (3) 会員の拡大と会費納入
 近年、個人会員・団体会員数は減少状態であり、会員を拡大するためには、本会の事業、ねらい等をもっと広く市民に知っていただくことが、市民ぐるみの活動の活性化を促すことにつながると考えます。
 そのために、当会役員や所属団体が本会の趣旨や事業内容を啓発するとともに、ホームページ、チラシ、パンフレット等で、団体、個人に周知し、会員の拡大を図ります。
 また、会費納入につきましては、事務局で随時受付を行うほか、銀行振り込みや個別集金により受け付けます。

 (4) 健全育成支援に関する市民運動の推進
 当会では、家庭・学校・地域・各団体・市教委・江別市が手を結び合い、青少年が幸せで、たくましく穏やかに育つことを願い、「幸せの青い羽根」をシンボルマークとしています。このシンボルマークのもと、10月に子ども・若者育成支援促進法及び子ども・若者ビジョンに基づく「子ども・若者育成支援強調月間街頭啓発」を行い、青少年を犯罪や有害環境、ネットトラブルなどから守ること、いじめの未然防止、生活習慣の見直し等を広く市民に呼び掛けます。
 市民が自主的に当会事業等に参画できるようPRチラシを配布して、健全育成の「輪」を拡げていきます。